真冬のアラスカでオーロラを見た! [旅行]
準備編
真冬のアラスカは当然寒い.というわけで,ダウンジャケットとタイツ状のアンダーウエア,スノーブーツを新調した.フェアバンクス往復の航空券はサンケイトラベル,チェナの宿はしろくまツアーズにお願いした.
もん吉とゆき造の防寒対策
往路 2月24日 アラスカ航空389便(オークランド,シアトル)アラスカ航空93便(シアトル,フェアバンクス)
宿泊 2月24日~26日(3泊)チェナ・ホットスプリングス・リゾート
復路 2月27日 アラスカ航空96便(フェアバンクス,シアトル) アラスカ航空398便(シアトル,サンノゼ)
Day 1 (2/24/2000)
宿泊 2月24日~26日(3泊)チェナ・ホットスプリングス・リゾート
復路 2月27日 アラスカ航空96便(フェアバンクス,シアトル) アラスカ航空398便(シアトル,サンノゼ)
Day 1 (2/24/2000)
サンノゼ国際空港に着いたのは8時半過ぎ.9時14分発の便なのでちょっとというか,かなり遅すぎですね.家を出る前にウダウダし過ぎたのと,空港の駐車場が改修中でターミナルから離れたところしか止められなかったりで,こんなぎりぎりの時間になってしまった.アラスカ航空のカウンターの前のあたりに長蛇の列ができている.出発時刻が近づいているので,やや不安になりながら列の最後尾に着いた.すると,すぐ近くにいたおじさんがシアトル行きの便はキャンセルになったぞ, と教えてくれた.すぐ側のモニターで確認すると,確かに373便はキャンセルになっていた.
波乱を予感させる旅のスタートだった.(そんなに大袈裟なことでもないが)
波乱を予感させる旅のスタートだった.(そんなに大袈裟なことでもないが)
カウンターのおばさんの言う事には,オークランドから出る飛行機でシアトルへ飛べという.シアトルからは予定通りの便に乗れるはずだよと.ターミナルの前に航空会社が準備したバスが横付けされた.入り口の前はまたもや長蛇の列だ.やれやれ.
荷物室にやっとのことでスーツケースを押し込み ,さて席に座ろうとしたら,なんと 座席が残ってない! 自分を含めて数人が座れなくなってしまった.航空会社の職員はタクシーに乗って行ってくれないかという.しかしなんとか席を見つけられたゆき造は既に座っているし,別々になると何かと面倒だ.ゆき造はいまさら降りる気はないだろうし...なんとかならんかねと職員に尋ねると,なんと,「誰か この人の代わりにタクシーに乗ってくれる人はいませんか?」と大声を上げてボランティアを募りだした.ありゃー恥ずかしい.すると一人の若い男が手をあげてバスを降りていった.乗客から拍手がおこる.ありがとうと礼を言ったが,なんかちょっと後味が悪かったっす.
荷物室にやっとのことでスーツケースを押し込み ,さて席に座ろうとしたら,なんと 座席が残ってない! 自分を含めて数人が座れなくなってしまった.航空会社の職員はタクシーに乗って行ってくれないかという.しかしなんとか席を見つけられたゆき造は既に座っているし,別々になると何かと面倒だ.ゆき造はいまさら降りる気はないだろうし...なんとかならんかねと職員に尋ねると,なんと,「誰か この人の代わりにタクシーに乗ってくれる人はいませんか?」と大声を上げてボランティアを募りだした.ありゃー恥ずかしい.すると一人の若い男が手をあげてバスを降りていった.乗客から拍手がおこる.ありがとうと礼を言ったが,なんかちょっと後味が悪かったっす.
オークランド国際空港に着いた.周りの流れに乗って搭乗ゲートを目指して歩きだす.あまり時間の余裕はなかった. しかしあれちょっと待てよ.スーツケースをチェックインしなきゃ!と思い引き返してチェックインカウンターへ.荷物をチェックインし,再び搭乗ゲートへ向かう.セキュリティのゲートをくぐろうとしたとき,金属探知器で引っかかってしまった.鍵も,財布も,時計も全部外してトライしたがやはり警報が鳴ってしまう.係員も諦めて,棒状の探知器で体をまさぐりだす.そういえば昔,ベルリン空港でもこんなことがあったな.あの時の方が,乱暴だったな・・・,カトマンドゥの空港でも・・・.なぜ警報がなったのかは結局わからずじまいのまま解放された.今思えば指輪だったのかなあ.
シアトルからの便はMD80型機.そう,1月末にLA沖に墜落したのと正しく同型機であった.座席が33Dと33Eだったんだけど,これが最悪!エンジンの横,トイレのすぐ近く,そして何より窓が無い!エコノミー席の一番後ろの右側なので以後注意することにしよう. MD80系列の飛行機では33番席は要注意!
フェアバンクスに着いたのは,午後5時半頃.かなり緯度は高いはずだが,意外にも外はまだ明るい.チェナリゾートから迎えのヴァンが来ていた.荷物をピックアップしてクルマに乗り込む.空港からチェナリゾートまでは90分くらいである.車の中から空を見るときれいに晴れている.これは期待できるぞ.
チェナリゾートは道路の突き当たり,というか道路が無くなるところにある."End of the road"という標識が見えた.(ちなみにドロンズがゴールした"End of the Road"はサークル温泉[Circle Hot Springs] である)車から降りると,ひとつの丸太小屋に案内された.ここに受付ロビーがあるのだ.チェックインの手続きを済ませると,森さんという日本人のスタッフに声をかけられた.日本人の従業員の人がいると,やはり安心する.そういえば,しろくまツアーの安藤さんが「チェナには森くんというスタッフがいるから,よろしく伝えてください」と言っていたのを思い出した.ちゃんとよろしく言いましたよ.森さんに 観測小屋までの行き方 を聞いて,その後部屋に向かった.スーツケースは森さんが運んでくれた.
ロビー | 客室 |
自分達が泊まる部屋はロビーのある建物から少し歩いたところにある,やはり丸太小屋であった.この中が4つに仕切られている.自分達の部屋は入り口から入って奥の右側で98-3という部屋番号がついていた.部屋にはダブルベッドが2つ.たった一年アメリカで生活しただけで,ダブルベッドは小さい!と感じてしまう.ドアを開けてすぐ左側に洗面台.部屋にはベッドの他に小さなテーブルと椅子が2つ.ベッドサイドにも小さなテーブルとその上にランプと目覚まし時計付きのラジオ.窓は南と東にそれぞれひとつづつ.トイレとシャワーがついているがバスタブは無し.なお,部屋のタイプはスタンダードであった.デラックスだとバスタブがついているらしい.
時間は8時頃.長旅で疲れていたが,ここで寝てしまうとまずい!防寒を万全にしカメラと三脚を持って,外へでた.最初に向かったのはレクリエーションセンター.ここにはビリヤードや自販機が置いてある.ここの北側には滑走路があり,夜間はオーロラを観測するためのスペースとして解放されている.僕たちが着いたときにはすでに何人かが集まっていて,北の空を見上げていた.見ると山の際の辺りがぼおっと青白く光っている. もしかして,あれがオーロラ?そうなのであった.北の空だから日没の なごりであるわけもなく,あの山の向こうに大きな街があるわけでもない.あの光はまぎれもなくオーロラなのである.しかしイメージの中のオーロラ,カーテンのようにひらひらと舞っているような,とはずいぶん違うものだった.
見え始めたオーロラ |
一応見えた,ということで少し安心した僕たちは,オーロラ観測用の小屋に向かうことにした.時刻は午後9時頃.温泉の南側の山を少し登ったところにそれはある.アウロリアム(Aurorium)という名前がついている.北側に大きなガラスの窓があり,室内で暖まりながらオーロラの出現を待つことができる.といっても,中はそんなに暖かくない.ガラスが曇らないようにという配慮のためか,あるいはただ燃料代をケチっているためか...
アウロリアムの中から見ると,さっきから山の際のあたりにでていた光の 帯が上昇し,きれいなカーテン状になっていた.いくぶんオーロラらしい姿(?)になってきたようだ.しばらくすると,そのカーテンの少し上の方に, 2本目,3本目の光の帯が現れてくる.オーロラの色は薄いグリーン,と 聞いていたし,写真で見たものもそうだったが,実際に目で見るとむしろ 青白い光のようだ. | |
カーテン状のオーロラ |
10時半頃になると,真上にも何本もの光の帯がでてきた.そしてみるみるうちに空全体がオーロラの光に覆われたのである...北西の空には渦巻き状のものも見えた.偶然にもこの渦巻きは3月6日付けの朝日新聞に掲載された.このような形のものが見えるのは実に珍しいことらしい.初めて来たアラスカで,しかも初日にこんなにすごいものを見られるなんて, まったくラッキーとしか言いようが無い!その後しばらくして,光は徐々に 消えていった.もう一度見たい!と思ってしばらくねばっていたが,なかなか現れなかった.まあ,今日はもうすごいのを見たし,あと2日あることだし,と思い11時半頃に部屋へ戻った.腹が減ったのでレストランでポットを借り部屋でインスタントのソースやきそばを食った.次の日に聞いた話では,この後2時頃にも派手なのがでたらしい.
2000.3.6の朝日新聞に掲載されたオーロラと同じオーロラ。記者の辻さんの方が(当然のことながら)すばらしい写真を撮られています。 | |
珍しい渦巻き状のオーロラ |
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